介護の適正が高い人の条件

長く介護施設で働いていくためには、高い適性が求められる。では、介護職に対して適性が高い人とはどういった人なのだろうか。

基本的に女性であれば、介護の適性は高いといわれている。その証拠として、施設で働くスタッフの多くは女性が占めている。介護においても、お年寄りの女性は恥じらいを持っているケースが多い。「男性には介護をして欲しくない」と言い出すケースも決して珍しくない。また、ただ単に女性だというだけでも、相手に安心感を与えることが多く、施設では歓迎される傾向にある。

さらに、コミュニケーション能力に秀でていることも重要なポイントになる。介護士は特に毎日利用者とコミュニケーションを取っていかなければならない職業であり、むしろ会話が仕事だといってもおかしくはない。そんな中、相手の言いたいことを迅速に理解し、必要な情報を適切に伝えられるかが重要なスキルになってくるのだ。

特に高齢者は耳が遠くなりやすく、思考力も落ちている可能性が高まる。そうした人とでもしっかりと会話をしていける人材でないと、長く仕事を続けていくことは難しいといえる。また、コミュニケーション不足は、相手に不安を与えてしまうため、絶対に回避しなければならない。さらに、コミュニケーションを取る中で、どうしても合わない人や感情的に怒鳴るような人も出てくるため、そんな場合でも冷静に対応できる精神力も求められるといえる。

その他、身体介助をする際には、体力が必要になってくる。若い内は良いかもしれないが、年齢を重ねるにつれて筋力は衰えてくるため、日頃から筋トレをしたりストレッチをしたりと身体を痛めない努力が求められる。そうした点を考えると、体調管理と筋力管理がきちんとできる人でないと、介護の仕事は続かないといっても過言ではないだろう。